さて、看護師にとっての「看護部長」というポジションですが、「看護部のボス」ですよね。
看護部長は、その名の通り看護部の責任者。看護師の代表として、看護師みんなの意見を病院に反映させるのが役割です。
またその逆もしかりで病院で決めた事柄を、一人一人の看護師に徹底させることもお仕事です。
一言でいうとアッサリに感じられるかもしれませんが、意見というのはなかなか目に見えにくく、伝わりにくいもので…それをクリアにしていきながら、病院内の他の部署とも綿密と連携をとって調整していくのは、一朝一夕で身につくスキルではないんですね。
仕事をする上で、どの分野でも「部の方針を定める」というのは大事ですよね。スタッフが方位磁針の針のように同じ方向を向いて進んで行くために、これは欠かせないことです。
病院では、看護部の方針を明確化するのが看護部長の役目です。看護部の現状を把握した上で毎年の方針を見直していくって、根気が要るし、地道な作業です。
また方針を浸透させるには、かなりの工夫が必要です。私の場合は決めた方針をナースステーションに掲示するだけでなく、ミニブックを作って看護師に手渡しで配布しました。とにかく頭に叩き込んで欲しかったので「お守り代わりに持っていてね」と声をかけながら…。ボロボロになるまで読み込んでくれている人もいて、作った甲斐があったというものです。
看護部長は、病院の中では管理職の立場にあります。なので、患者さまよりも医師やスタッフと触れ合う時間が長いです。
病院の中でもとりわけ大所帯なのが看護部。そこで働く新人ナースやベテランナースにもそれぞれ悩みがあります。ナース同士の人間関係ともなると、両方の言い分を聞く必要があるので、気分は子供達の面倒を見るお母さん…。時々私もどうしたものかと悩んでしまうんですが、どのナースも「看護部長~!」と慕ってついて来てくれるのですから、可愛くないわけがありません。全員が満たされた気持ちで看護にあたれるように、よりよい環境づくりをするのが看護部長の任務といったところですね。
昨年看護部長に昇任!
新人看護部長としての、日々の体験やさまざまなことをつぶやいたサイトです。看護部長を目指す方は参考にしてみてくださいね♪