看護師としての経歴

こんにちは。看護師のけいです。
当ブログをご訪問くださり、ありがとうございます。

当ブログでは、私が看護師として経験してきたこと、思った事を記事に綴っていこうと思います。

本日は私の看護師としての経歴について記事にしようと思います。

 

希望していなかった手術室に配属

私は看護学校を卒業後、手術室に配属されました。
オペナース、オペ看、手術室看護師などと言われている看護師です。

ですが私は手術室の配属を希望していませんでした。

新入職時の配属希望には、
1,病棟(整形外科)
2,病棟(循環器)
3,病棟(消化器)
と書きました。

しかし!!
配属は手術室!!

看護学校時代にお世話になった先輩に手術室に配属になったと報告すると、「病棟希望していなかった?手術室か、どんまい。」と言われてしまいました(笑)
ほかの先輩にも手術室に配属されたことを伝えると、先輩方はみな良い反応をしませんでした。

この時は、手術室に配属になったと言うと、先輩がなぜこういう反応なのかわかりませんでしたが、入職後半年たったころには、理由がわかってしまいました(笑)

看護師として基本的な技術、経験を身につけられない手術室

自分が手術室勤務であると知った時は、
「そうなんだ、手術室か。というか手術室って新卒スタート時に配属されるんだ。病棟スタートしかないと思ってた。」
という感じで思っていました。

しかし、手術室に配属されたことを看護学校時代の先輩方に報告するとみんな良い反応を示さないので、気にはなりました。なんで??と。

しかし、その理由はすぐわかるようになりました。

それは、手術室看護師としてスタートしてしまうと、看護師としての基本的な看護技術や経験を身につけることができないまま、看護師としてのキャリアを積んでいってしまうという理由です。

例としてひとつ。
看護師の基本的な技術のひとつとして、点滴のルートキープがあると思います。
看護師1年目の同期がなかなかルートがとれない、とるのが難しい患者がいる、など話していたこともありました。

病院によって方針が異なると思いますが、うちの病院では、病棟でルートキープしてくるという決まりになっており、手術室内で看護師がルートキープつくるということはありません。
そのため、私がこの3年間でルートキープしたのは計10回くらいだとおもいます(笑) これって看護師として致命的だと思います(笑)

もちろん、ルートキープだけでなく、他の基本的な看護技術や、病棟ならではの多重課題とかも手術室では経験することもありません。
食事介助、オムツ交換、検査出し、入浴介助などなど。。。 
看護師としての基本的な技術、経験が積めないまま、看護師としての勤続年数だけが積み重なっていくのが私は気がかりでした。


私は転職で看護師になりました(前職は、介護福祉士)。
そのため、看護師になったのは生活のため、食べていくため、というのが一番の目的であったので、どこにいっても通用する看護師になる、汎用性の高い看護師になるというのが目標でした。
看護学校卒業時に、自分がイメージしていた未来の自分の看護師像というのは、まさにこれでしたね。

それが、、、まさかの手術室に配属され、手術室看護師がどういう部門なのか知った時はガッカリしました(笑)
手術室看護師は特殊といいますか、専門性が高い看護であるため、手術室内でしか通用しないことが多いのではないかと思います。

 

私が働いていた手術室

手術室とひとことで言っても病院の規模によってさまざまです。

三次救急の大病院だと手術室の部屋数も10を超え、手術室看護師の人数も70人ほどとかいうとても大きな手術室もあります。
常に予定オペや緊急オペが続いていて、いつも忙しいらしいです。

一方で規模が小さい手術室もあります。
小さい病院の手術室は、部屋数が4部屋で、スタッフの人数も10人程度という職場もあります。うちですw

うちの手術室は規模が小さいので常に手術があるというあわただしさはないのですが、手術室看護師の人数が少ないので、毎月の待機当番の回数が非常に多くなってしまうということがあります。

待機当番とは、日勤帯以外、土日祝日に緊急オペが入った場合、対応する手術室看護師のことをいいます。

規模の大きい手術室だと24時間体制で稼働しているみたいですが、私が働いていた手術室は平日の日勤帯のみ稼働していました。時間外は緊急オペ対応ということで待機当番の2人が対応していました。

そのため、毎月待機当番の回数がとても多かったです。
3次救急病院の手術室から転職してきた先輩方も口をそろえて「大変さの種類が違う。うちは忙しくはないけど、こんなにも待機当番が多い手術室はほかには無い。」と言っていました。

手術室によっては、待機当番の手当が出たり出なかったりするみたいですが、うちはちゃんと待機当番の手当がついたのでありがたかったです。
待機当番の手当だけで毎月5万円近くありました。待機で呼ばれたら呼ばれたで別に時間外手当つきますからね。
この辺はすごくありがたかったです。

そして、規模が小さい手術室なので、診療科も限られていますw
なんと!!
消化器外科、婦人科、整形外科が9割ほどをしめているんです!!w
ほかは脳神経外科、眼科、耳鼻咽喉科、形成外科がたま~に手術をするくらいなんですw

ですので、手術室看護師のための教本を買ってみても知らない診療科や術式のことがとても多くてびっくりしましたw

うちの病院からスタートして、よその病院の手術室にいくというのは、ちょっと厳しいんじゃないかなと思ってしまいましたw


手術室勤務を3年間続けた今思うこと

手術室で勤務を続けるということは、手術室でしか勤務できない人間になってしまう!!と、1年目の3か月目には確信していた私は、1年目の夏までに2回ほど、異動できないかと看護師長に相談しました。

まぁ、無理だろうなとはわかっていましたが、とりあえず意思だけでもしめしておかないと!!と思い、異動したいという旨を相談していました。

当然ながら師長には無理だと言われます。辛くて仕事をどうしても辞めたいんなら相談して程度に流されてしまいました。

そのため、1年目の半年が経過したころには、「奨学金しばりのお礼奉公が終わる3年目終了時には、この病院を辞めよう!!」と強く決意を固めておりました(笑)

まぁ、配属希望がかなわなかったからといって、すぐに仕事を辞めるというのはおかしいですからね。世のサラリーマンの多くが希望どおりの配属になんてなっていないと思います。
私も今までの仕事で、希望どおりの配属にならなかったこと、同僚の話を聞いていても、配属希望がかなわない人なんていくらでもみてきましたからね。

それに、職場の人間関係は良好なんじゃないかと思ったので、とりあえず3年間は手術室看護師を続けることにしました。

でも、3年間の手術室看護師生活を終えて、今思うことは、手術室への配属を希望していない新人看護師を、手術室に配属するのは良くない!!こう思います。

理由は二つあります。

1,希望していない部署に配属しても、数年後に辞めてしまう可能性が高い。仕事を教えてそれなりにこなせるようになってきたころに逃げられてしまうのが、重大な損失になってしまう!!
2,基本的な看護技術が身につかないので、いずれは病棟を経験する必要がある。そのため、遅かれ早かれ病棟に逃げていってしまう。

この二つは確信しています(笑)

実際に、ほかの病院の手術室の紹介ページや、オペナーシング(手術室看護師の専門誌)で、手術室看護師の経験年数を見てみると、手術室勤続年数5年未満の看護師が8割くらいで、手術室勤続年数5年以上となると2割くらいという印象です。

みんな私と同じように感じているんだなと思いました。

 

手術室看護師の次はどこで働くのか

先ほども述べたように、私は看護師として基本的な技術、経験をつむことができませんでした。そのため、多くの看護師が経験しているであろうことを経験していません。

また、手術室看護師は不人気部門であるため、手術室看護師として経験を積んでしまうと、ほかの総合病院に転職したとしても、再び手術室に配属になってしまう可能性が高いです。

そのため、私が一般病棟で勤務するということはもう無いだろうと思います。

では、どこで働くのかというと、精神科単科病院に転職しようと考えています。

理由としては、、、
・もともと精神科看護師になりたいと思っていた
・手術室看護師としてスタートしてしまった
・総合病院の一般病棟への配属は難しい
・精神科単科病院なら診療の補助行為が少ない
精神科単科病院なら働いている看護師の年齢層が高いため、歳をとっても働くことができる
男性看護師が多い
などの理由で次は精神科単科病院に転職しようと思っています。特に最後の2つが精神科で働こうと思う大きな理由ですね。

さいごに

私に良くしてくれた職場の方々には申し訳ないですが、やはり手術室看護師を長く続けようとは全く思えませんでした。

組織としては、それなりに仕事をこなせるようになってきた3年目終了時に逃げられてしまうというのは迷惑な話だと思います。それは重々承知しております。申し訳ないなと思っています。

でも、だったら何故、希望していない手術室に配属させたのか??と思います。

逃げられるのを承知の上で手術室に配属させたんだろうなと思います。

実際、私が一年目の時に看護部長とした立ち話で「あなたが手術室を希望していないのはわかってるけど、人手不足だから手術室でがんばってほしい。」と言われました。

このときのことを退職意向確認面談のときにも言われたので、これは看護部長のホンネだったのかなぁと思います。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

これから当ブログでは、、、
看護師あるある
新人看護師
オツボネ対策
手術室看護師
看護師転職
看護師の健康管理
看護師の金銭管理
看護師の訴訟問題
看護師の労働問題
看護師に関係する政治、、、 
等について記事にしていこうと思います。

拙い文章ではありますが、お付き合い頂けますと幸いです。

ありがとうございました。